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航星日誌

00年前半に関西で活動していたAというバンドがあってマイナーながらも音楽的な評価が高く
将来を有望されていたのだが惜しくも短命で活動を終え解散ライブで3曲入りCDを配布した。
そのCDのデッドストックが東京のある店に少量限定で入荷するという情報を得て
勇足でお店に向かったのだが店員さんから「売り切れました」と非情の声が響いた。
更に追い討ちをかけるように「再入荷はありませんッ」と言われ店を出て落胆した。
しばらく落ち込んでから「仕方ない、こういうこともあるさ」と気丈に振る舞い、
せっかく来たからと近隣の中古ショップに入った(旧々Sのこと、ビルの5階にあった)。
まずは新入荷コーナーを見ようと棚をチェックすると身体にイナズマのような電撃が走った。
目の先には何と前述のAバンドの配布CDが整然と並んでるではないか。
すかさず手に取ると未開封で180円...「嘘でしょ」と思わず声が漏れてしまった。
つい先ほど売り切れで落ち込みまくってたCDを正規価格の約10分の1で見つけるって
笑うしかなかったし、少しでもタイミングがズレていたら出会えなかっただろうし幸運だった。
このCDもきっと僕を待っていてくれたんだと思う。
CDそのものが持ち主を選ぶというか、引き寄せてくれるのを感じた。
コレクションというのはひけらかすためでなく、相応しい人が所持するべきだと思っている。
自分より相応しい人がいれば、継承すればいいし、現に僕はそうして人に譲ったものもある。
いずれ僕は死ぬ、その後、積み上げられた膨大なコレクションは一体どうなるのだろう?。
保管には気を使ってはいるが、生きているうちに自然と劣化してしまうかもしれないし、
僕が死んでからも現存するかもしれない、それまでに行き先を考えないとって焦りもある。
人生は意外にも短い、あっという間に30年が過ぎたようにこの先も時間が過ぎていく。
自分がどうあるべきか、痛みを抱えてまでも前に進むのか、勇気ある退陣を選ぶのか。
まだ答えは見えない。

(2018年秋の未投稿ツイートに加筆してブログに掲載)
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